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腐れ縁

何やら基地は慌ただしく

本来ならもっと早く手続きは終わってた筈なんですが

すっかり日が暮れてしまったので

今日はオルフィーダの村に一泊して

明日ゴントラーザに帰ります


あの男と一緒に





あの男とは

腐れ縁、ハーシェイル

同じ日に徴兵されて、たまたま同じ部署に配属されてました


ハーシェイルとは本当に古く長い付き合いだ






え~、ここで初めに言っておきますが

このα界域と地球との一年は同じである

その理由は












たまたまです




いや、ちが…ブログの都合上とかじゃ有りません

一時間の長さも、一日の長さも、一年の長さも

全く一緒


いやぁそんな偶然あるんですね~



え?そんな事有り得ないですって?








有るんです!


はい





話は戻りますが



α界域では3歳から人生が始まるとされ

3歳になると

生命に魂を宿す神、九大聖神の一つ、マダーラ神を奉る教会で

神への拝謁や生誕を祝う式に参加する


特にどこの教会という決まりはなく

誕生日から何日という規定もなく


3歳のうちに任意の教会で我が子を祝って貰うのである


ハーシェイル曰く

親に連れられ、俺がその式に行った時

同じ日、同じ教会で俺たちは会ったらしい

俺に足を踏まれて泣いていたとか


よく覚えてるなそんな事…



α界域では9歳から学校に通う

小学校、中学校、高校、大学
ではなく

初等学校(9,10,11,12)、中等学校(13,14、15)、高等学校(16,17,18、19歳)

こっちの世界では6,7歳から近辺の子供が同じ学校に通うが

α界域ではその頃から目指すものを決め、それを学ぶ学校に行く


商売したいなら商人学校
教師や学者を目指すなら教育学校
職人になるなら工芸学校



勿論、やってみて向いてないと気付く事もよく有る

そういう子は途中からでも違う学校に行く

メリットとしては小さい頃から徹底して学ぶからこっちの世界と年齢で比較して熟練度が違う
デメリットは、自分に合った道が見つけられなかった者には厳しいシステムであること

最近では、何を目指すか見つけられない子供の為の適正職業を見つける学校も有るらしい



因みに俺は日本にも国籍を持っていたので、こっちの学校も両立していたが

こっちの学校は登校拒否という事にして

ほとんど行ってない


ちょっと脱線しましたが…



俺はFEを目指していたし、剣士になりたかったので剣術学校へ行った

そこで一番印象に残ったのが

女の子みたいな顔立ちだが

右目の下に火傷のようなアザがある男


最初はそのアザが怖くて避けていたが、一番最初に友達になったのがその男だった


それがハーシェイル


剣術初等学校では俺もハーシェイルも劣等生だった

逆にその学校で一二を争う強さを見せていたのが


ベルザール一刀流剣術修練所の次男、シェンスパーグと

「動けるデブ」身体能力ダントツNo.1のヴォーリーンだった



特にシェンスパーグは元々才能も有り

キリッとしたイケメンで背も高い

勉強も出来て

誰にでも優しい

圧倒的勝ち組感を漂わせる男だった

他の学校からもファンが出来るほどモテていた



俺達落ちこぼれ組には本当に眩しい存在だった

ただ、俺も落ちこぼれ組だったけど

ハーシェイルは…もう救いようが無かった

途中、先生の勧めも有り

あまりにも不向きと判断されティンセレロ派教会が運営している宣教師学校へ転校していった


その後連絡を取り合う事もなく

お互いどうしてるかも分からない日々がずっと続いた

もう会う事もないのかも

寂しくも思った


そして4年間が過ぎて

中等学校への進学が決まった

初等学校から中等学校へ進学する前に戦闘関連の学校では

他の学校の生徒とランダムで5,6人のパーティーを組み

軽い試験が行われる


合格すればいいとか失格してはいけないってのは無く

中等学校の先生が新しく迎えるそれぞれの生徒の性格や実力を図る為の試験だった

いよいよ自分のパーティーの顔合わせ

そこに居たのが

何故か神言師となっていたハーシェイルがいた


その試験では多くの生徒が自分の実力を誇示したいが為に

チームワークを欠き

凡ミス連発で失格になる


しかし、俺とハーシェイルは旧友の仲なので言うまでもなく

運が良いのか悪いのか

あまり自信の無い人ばかりだったので

皆が一丸となって協力出来た

しかもハーシェイルには神言師が向いていたらしく

かなり凄かったのを覚えている


そして俺たちはハーシェイルをリーダーとして

適材適所の役割分担をするチームを形成し

皆で協力出来たお陰で合格となった


それからハーシェイルとは学校は違えど連絡を取り合うようになった





中等学校に進学する頃には

劣等生だった俺はもう居なかった


初等部終盤から中等部進学の頃にかけて

それまでチビの方だった俺は一気に身長が伸びて

背が高い方に数えられるほどだった


いくつかの剣術初等学校生徒が合流して

同じ中等学校に行くが

中等部からしか俺を知らない同級生達は

俺がチビだったと言っても信じてくれない…


そして剣術

シェンスパーグやヴォーリーンに引けを取らないほど剣術の腕も伸びて

中等部2年には


シェンスパーグ
ヴォーリーン
ユミサカ・アリト
サイトナー(別の初等部生徒)


この4人で(こっちの世界で言う)四天王とまで言われていた


中等部を卒業すると

そのまま剣術学校の高等部に上がるか

他の学校に転校するかで分かれる事が多い

ヴォーリーンは知らないけど(キライだったから)

サイトナーは地方守備隊に入隊するのが夢だったらしい

そういう人たちはそのまま剣術学校


俺やシェンスパーグはFEとなることを目標としていたので

冒険家の学校に転校する

ただ、シェンスパーグは親族の関係でちょっと遠い学校に行った


俺はゴントラーザ市内の学校だった

勿論初等部の頃からずっとこの学校に居る者が半数以上

俺とは逆に中等部まで冒険家学校にいて、卒業して他の学校に行く者も居る

この冒険家学校から俺が通っていた学校の高等部に転校した男が一人

それがバルワグだった

軍事学校からの転入生レシル・ヤスカという女剣士もかなり強かったらしく

俺達が抜けた後


ヴォーリーン
サイトナー
バルワグ
レシル・ヤスカ


この4人が新たな四天王となったらしい

このブログには出てこないけど中等部時代の親友が教えてくれた


冒険家学校にはいくつかの学科がある

大きな学校だったのでかなり細かく分けられていて

俺は剣術学科に入り学科最強と呼ばれていた


そして驚く事に

神言師学科で一番注目されていたのが


ハーシェイルだった

偶然またまた同じ学校に通う事となった


いつも偶然一緒にいた

一時離れてもまた偶然一緒にいる

それがハーシェイルだった





卒業後俺達は同じギルドに行く事に

シェンスパーグもバルワグも一緒に来ないかと誘い

そこで同じ年齢の槍使いジェネフィオスと呪術使いスレイドレイに出会い、意気投合


いつしかこの6人でパーティーを組むようになった

ジェネフィオスも学生時代は学校でトップクラスの実力を持っていた

スレイドレイは中等学校を卒業後

このギルドのCランク呪術使いに弟子入りしてアシスタントとして既に実戦を経験していた

言わば有望と言われたメンバーで組まれたパーティーだった


初等部の同級生で同じギルドに入った奴は他に数人知っている

そのうちの一人は劣等生だった俺をいつもバカにしていた

お前なんかFEにはなれねぇとまで言っていた男は

今1番下のJランクからどうにかHランクに上がったんだそうな

俺達は4人がFランク

俺とシェンスパーグはEランク


まあその男は標準レベルと言えるだろう

俺達は特別に早い

優秀組6人がチームワークバッチリのパーティー組めば弱いはずがない


因みにこの6人中でも異彩を放っているのはやはりシェンスパーグだった


Eランクに上がったのもこの男が一番早かった

Dランクにも既に片手の指が掛かろうとしていると本人は言う

他の5人も置いていかれないよう必死だ

それもまた昇格を早くする要因の一つだ


ハーシェイルは宣教師の学校に行ったのに何故か神言師になっていた

聞いた話によると

やはりFEの夢を諦められずにいた時

その学校の先生が神言師にならなれるのではないかと

同じ系列の神言師学校に話を付けてくれて

神言師学校の先生に会ってみたところ

右目の下のアザを見て

間違いなく火神ティンサーの印だと言われてその道に進んでみたら

予想以上に出来ることを知ったらしい(ただし、修業は死ぬほど辛かったとか)




これが俺とハーシェイル
そしていつものパーティーメンバーの出会いです






話はオルフィーダに戻り

基地から村に移動して適当に宿を見つけ

一泊してから帰ります




生きて帰れそうで良かった





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