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初めてこのブログを読んで下さる方へ   このブログに出てくる用語   最初の投稿

出発前に祝祭

採集の仕事が有って

早く行かなきゃならんのですが

今日は


連合国中がお祝いの日

王家にとって大変めでたい日




約2万年前

イノレリアン先導の元

ウラシオン連合国が建国されイノレリアンの国王ヴァレルは

ウラシオン連合国初代国王に就任された


そして今からちょうど3600年前のこと


時の連合国宮内省大臣ローロウェンが一つの問題を提訴しました

提訴の内容は



「国王って…国王か?」



国王の呼び名であれば

それは「ウラシオン連合国の王」

といった扱いになってしまう


しかし、国王は連合国の王では無い

世界中の人物の頂点に立たれるお方

国なんて一固まりの長ではなく

全ての人類の長である


ただ、それは政府の勝手な決定であり

こっちの世界の人にしてみれば

「お前なんかの下に付いた覚えはねえ!」

と不服を言いたくはなるでしょうけど…


それでも王の立ち位置はそうなります

それを「国王」と呼ぶのはおかしいのではないか!



なんで今更?

って思いますけどね

国王と呼ばれるようになって2万年近くたったそのタイミングで何故そこに目を付けたのか詳しくは知りませんが

それ以来国王の呼び名がかわりました





ケリオネフューラ




これを日本語に訳す…


ことが出来るのか?

ケリオとは神に選ばれた尊大な人物を指す言葉




人王?

軽いな…

尊大人王?

ダサい…

神選王?


聖王?

でいっか
なんか聞いた事あるけど


ということで日本語に訳すと聖王となります


そうして当時の国王だったヤオが初代聖王となりました


初代ヤオ聖王陛下から始まり

現在は

第78代イドマノ聖王陛下(64歳)


このイドマノ聖王

王位継承の折には大変なご苦労をされた方

イドマノ様は生まれつき病を持つお方



神言師でも呪術使いでも怪我や病を治す術は持っている

しかし、生まれついて持った病や慢性の病を治癒能力によって治す事は九大聖神の教えに反している


生まれつきの病気や慢性の病を人間の手で治す事は運命に抗う事を意味する

即ち、神を冒涜する行為に値する

なのでどんなに優れた術師でもそれは出来ない


そんな病弱な人が王になれるのか


王位は代々御長男が基本的には受け継がれます

御長男でありながらも、病人だったイドマノ様が王位を受け継ぐ事を不安視する人も少なくなかったらしい


とはいえ、過去歴代の王を見ても病気の身でありながら王位に就かれた方も皆無ではない

最終的には伝統に則って、34歳でイドマノ様が王位継承されました


聖王の制度を嫌う

日本で言う左翼もいる


左翼に言わせれば

「あんな病気持ちが自分の上に立つなんて納得いかない」

などと誹謗中傷する意見も多かった


それでも陛下は毅然として日々の公務につかれた

そして、ある祝典パレードの最中

反対派がこともあろうに観覧している陛下に向かって石を投げつけた


本人曰く

決してぶつける気は無かった

これは間違いなく本心だと思われます

首都ヴァレロン他一部の地域の諺で、人に対して反対意見する時などに

「小石を投げつける」

と言います

その諺に例えて、自分の反対する行事などに自分は反対だとアピールする時は石を投げる人がたまにいますが、そんなに滅多にやられる事でも無い

こっちの世界で言えばボイコットに近い感覚か


これは有る軍の記念行事であり、聖王に捧げる重要なパレード

世界レベルのことなので反対派は石を投げ込みました


石を投げられ、時々罵声を浴びせられながらも辛い表情は一切せず、常に観覧席やパレードに対して笑顔を向けておられた

…が

そのうちの一つが陛下のこめかみに当たってしまい、陛下は出血

男は取り押さえられ、すぐに陛下の手当に王族専任の神言師による外傷の治癒が始まろうとしたが

陛下はそれを制止され

こめかみの血はご自分で拭われ

パレードを続けるように従事に促された


そして、心配して見守る国民に対し、何ごとも無かったかのように笑顔で手を振られた


その尊大たる態度に感銘を受けたのか

それ以来反対派の声も徐々に静まるようになったのである

当時のそれを知る人々は、その時の陛下の様子を語っては涙を流す


俺が生まれて物心付いた頃には反対派の声は聞いた事もないほどになっていた





そして話は戻りますが

今日は王家にとって大変めでたい日


今日は陛下の孫であり

セフィラノス皇太子殿下の御長男

ラオマニ王子が3歳の誕生日を迎えました


以前にも書きましたが、この世界では3歳から人生が始まるとされ

マダーラ神への拝謁を祝う式に参加しますが


王族の方は3歳の誕生日に由緒有るナヴァローニ神殿で式が行われ

世界中が祝います


今日はその式典の日

しかし、それだけではなく、今年は色んなお祝い事が重なっている


お気づきの方もいるかもしれませんが

今の話をまとめると、今年は



聖王への名称改正から3600年記念の年であり

第78代イドマノ聖王陛下御即位30周年

そしてラオマニ王子のマダーラ神拝謁式


更に順当に王位が継がれた場合、ラオマニ王子は80代目聖王となる


これだけの数字が揃うのも偶然ではないのだろう

王室の歴史上にて

天災による一部地域の国民の飢饉を救う政策を呼び掛けられ

多くの命を救われ「英雄」と慕われた王族出身の政治家が50年前に他界された


九大聖神の現教皇により

ラオマニ王子はその英雄の生まれ変わりだと、マダーラ神よりお告げが有ったとされる



国民は喜んだ

その英雄が生まれ変わり、今度は聖王を受け継がれる身として帰って来られた


そんな目出度い事だらけのこの日に誰がワザワザα界域から離れるか





出発は明日に変更!






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独自の契約

つい先日日本に帰ってきたばかりですが

またまたα界域に来ています

やっぱりゴントラーザの町並みは都会的でおしゃれで大好きだ


前回のお土産のお陰でちょっと生活が苦しくなりそうなので

仕事頑張らないと




今はギルドに所属してフロンティアエクスプローラーの仕事をやっていますが

この先の目標としては

先ずはこのギルドでもトップメンバーと呼ばれる

Aランク以上のFEになる事

Sランクにだってなれる自信が(ちょっとだけ)ある



そしていずれはギルドに所属しないフリーのフロンティアエクスプローラーにもなってみたい


うちの親父がそうでした

このギルドでAランクまで上がったところでギルドを早々に脱退

一人の弟子を連れてフリーのFEとなった



その辺にはちょっと複雑なエピソードが有るので

それはまた機会が有ったら話しますが

多分ずっと話さない可能性も


親父は今はFEは引退して日本でのんびり自営業やってます


そんな訳で俺もいつか独立出来るよう今から少しずつ準備をしていて

実は既にお得意様が居る

ギルドを介してでは無く

自分独自の契約相手


それはゴントラーザ郊外に有るさびれた薬屋

「ファーマシー・パラクロエ」

個人で薬剤の調合と販売をしている店の店主(意外と若い)


その店主とは知り合いで

時々個人的に依頼を頼まれる



店に入ると独特な匂いに包まれる

こんな小さな店だけど、薬剤師としての腕は確からしく

遠い所からもこの店を尋ねて来る人も居るらしい


店に入ると奥から人が出て来て笑顔で迎えてくれた

この店の店主ファゼウン・パラクロエ


白髪混じりだが、まだまだ30代後半らしい

喋り方もハキハキしていて体つきもよく、ちょっと短めな白衣から筋肉質な腕が見れる


こんな格好してなきゃその辺で土木工事でもしてそうなおっさんだ

今回の依頼は勿論採集の仕事

薬剤の調合に必要な、最近ちょっと話題の植物

β界域の、とある星で発見された…



というか

今回指定されたその星…

話を聞いているとどうやら

こちらの記事で説明した




うちのオーナーが所有している星だった



そのうちこの星全体がオーナーの所有物になる

今その為の審議を政府に申請中だとか

そんな簡単に決まる物でもない…とは言え2年以内には必ず決まると

ギルドの事務所でドヤ顔で話して居たと言う噂を聞いた事がある


そんな事が決まってしまえば

その植物が欲しいと言っても勝手に採って来れなくなる


踏ん反りがえっているあの男にお願いしていくらか払ってからでなきゃ採れない日が来る

それを払うのは俺ではなく、依頼者の方なんだから俺には特に支障は無いんだけど


何か癪に障る…


どっちにしても今はまだ自由に行き来出来るので大丈夫

依頼の品はカルーフェと名付けられた新種の植物

青紫の異様な花を咲かせる木

その木の葉を、渡されたカゴ一杯採って来ること



この大きさのカゴ一杯は常識範囲の量と言える


所有物で有ろうと無かろうと何にしても乱獲は良くない

その方面の常識を持たない奴はFE失格だ


その常識を胸に


行ってきます







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すんごいお土産ですよ!

久しぶりに日本に帰ってきました!



ずっと殺気が漂う血なまぐさい戦場に居たから

この平和な世界がすごく懐かしい!





いや~





やっぱり日本は




と言うか




地球は










空気がまずい!



このまずさがたまらんね



やっぱり生まれ育ったこの環境が一番なのかね

3歳までずっと日本居て

その後もやっぱりこっちに居た時間の方がなんやかんや多いので

こっちの空気の方が合ってるんですかね

なんだか居心地がいい



さて今日は!

十年以上α界域に行ってない両親の為に

すんごいお土産買ってきました!



それは

なんと!!



ウラシウスの実



すごくないですか!!?
すごいよね!
でもどれくらい凄いか分からないよね




ウラシウスの大木からは一種ではなく

多種の実が生ります

この多種の実によって世界は成り立っているので

基本採って食べる事は出来ません

もしも採ってるのが見つかったら約80年は牢屋暮らしです


ですが政府の管理による

徹底した調査と厳しい審査の元


「これなら採っても良い」の中から「極力味の良い物」として

厳選され、収穫された物が年に2回オークションで出されます

今回出品されたのは152点


上位の物は大富豪並の人じゃなきゃ落札出来ない価格になる

下位人気の物でも庶民の手には届かないほど



で、何故俺がそんな代物持ってるのか



俺たちFEは庶民では有りません

言うなればプチセレブ


命懸けなんで結構儲かる仕事やってます


特にいつぞやの政府から貰った大金も有ったので


21720エクリス

ギリギリどうにか落札する事が出来ました!

暫くは貧乏人だけどorz


握りこぶし程度の大きさでかったい殻に包まれた実



ウラシウスの実には九大聖神に仕える320の天使の名前が付けられます

この実の名前は

「ヴィナーコ」


神話によると

ヴィナーコは一時期、神の教えに不信を抱き

神の教えに対し、心の中に殻を作っていたが

いずれ九大聖神の教えを心から信じる事が出来、それ以来全身全霊をもって神に仕えたとされる


この実も殻の中に閉じこもっているが

その殻を開けば美味しい実が詰まっている事からその名が付けられたとか


天使の名が付くとは言っても

320の天使に対して

ウラシウスの実は確認されているだけで1200種以上

その中から大きく種類分けされ

同系統の実を一括りで名前を付けられたらしい

だからヴィナーコの中にも沢山の種類が有る


そんなもんいちいち全種類に名前なんて付けてられませんわなw





そして今回の目玉商品は

九人の天使長の一人(一人と言うのか?)「サードン」の名前を持つ、さくらんぼくらいの小さな実

宝石のような深みの有る黄色い実

落札価格は49’077’650エクリス

豪邸が出来ちゃう値段ですよ!


サードンは九大聖神の一人(一人と言うのか?)エバッハルタの側近

九大聖神一人一人(一人と言うのか?)に一人の(一人と言うのか?)側近

それが九人の(九人と言うのか?)天使長


天使長の名前を持つ実なんて

5年に一度出るか出ないか

そんなもの


一生食べられるもんじゃねえよ


ただ、ちょっと面白かったのは

今回そのオークションで最後まで竸った相手は3人

そのうちの一人が、実はうちのギルドのオーナーだったと後で聞きました

ちょっと笑ったw

太っ腹なオーナーなので数年後もしかして競り勝った時に

こっそり近付いて頼み込めば

はじっこくらいは貰える可能性も無くはない

今のうちに沢山貸しを作っておかねばww



とは言え、俺が競り落とした実だって一般家庭では食べられるもんでもないからね


家族4人

実の半分は四つに分けて生でそのまま

もう半分は妹がゼリーにして作ってくれました


地球では有り得ないほどの美味

どっちも美味かったぁ!…けど




少なすぎて食べたんだか食べてないんだか…







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オルフィーダ出発

昨日はオルフィーダの村に一泊して

今帰りの途中です

ゴントラーザと違ってこのサンビューロ地方は全体的に…





ド田舎です


オルフィーダはいくらか活気が有りますが

ほかの町は本当に田舎です


ゴントラーザのおしゃれな街並みが恋しい


エリアゲートを通ってゴントラーザに行くのですが

何せここら一帯田舎でエリアゲートが無い

行きは軍用飛行船と専用エリアゲートで来たけど、

帰りは個人の移動なので軍はそこは触れてくれない

正規兵になる気ないなら勝手に帰れ状態


ちょっと歩いた所にバレッチェ物流中継地がある

高速道路のサービスエリアみたいな施設です


そこから貨物飛行船の定期便が出る

それに乗ればエリアゲートが有るヤシェンとい町まで行ける

荷物扱いだけど…まあ仕方ない


ところで昨日、基地が何やら慌ただしかったので何が有ったのか

噂を聞いたところ

サレア教団がやけにオルフィーダ基地への攻撃に力を入れてきたんだけど

基地の迎撃や反撃に逆に追い詰められた教団は

大型魔獣


クッカランタとイコルガ


この2体を教団本部から召喚し、基地攻撃を再起しようとの狙いらしい


サレア教団は大型魔獣を全部で8体所有していて

そのうち2体は既に連合国の決死の作戦によって討伐されている

つまり、残り6体のうち、2体をオルフィーダ基地攻撃に向けてきた


なぜそこまで本気でオルフィーダ攻撃に拘るのか

それは分かりませんが

連合国軍からかなり大規模な援軍もくるようなので心配は無いでしょう


ハーシェイルと話し合って

帰りは回り道して遠くからオルファン渓谷野営地近くまで行って

せっかくだから2体の魔獣を見てこよう

なんて話になり


多分軍の人にバレたら怒られるだろうけど

こっそり見に行ってきました











青   オルフィーダ防御基地
水色  オルフィーダの村
赤       オルファン渓谷野営地
緑   バレッチェ
矢印  二人の経路


オルフィーダの村を出て

砂漠の丘から少し離れただけで森に入ると言う不思議な地形

森に入って暫く行くと崖がある

つい2.3日前

支援兵として敵野営地を攻撃する為に通った道が見下ろせる

その道を通れば一番早いけど…


そんな所通ったら絶対見つかる

崖に沿ってそのまま行くと野営地を見下ろせる場所が有った



居た!


でかいからすぐに分かった



大型の野獣なら何度か討伐の仕事をした事も有ったけど

魔獣となると話が違う


特にクッカランタは他の魔獣とは格が違うと何度も噂は聞いたけど

パッと見ただけでどっちがクッカランタかすぐ分かった

大きさも然ることながら

風貌と言うか

見るからに危険な雰囲気を醸し出している


もっと近くで見たいけど

見つかったら生きて帰ってこない自信が湧いてくる


大人しく引き返してバレッチェに向かいました





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苗字

ぱもさんからコメントにて質問を頂きました

いつもブログ読ませてもらってます
質問ですが、このブログの登場人物見て思ったのですが
名前だけの人と苗字も有る人とミドルネーム(?)も有る人など
様々なんですか?
それともただそこまで書いてないだけ?
ちょっときになりましたすみません><


はい、これについてはいづれ触れておかなければならない事だと思っていたので

ここでお答えします



○───○───○───○────○

ウラシウスの大木の恩恵により人は誕生し

各地で集落が出来て

その集落が固まって国が出来ました(その辺の古い歴史は詳しくは知りません)



そしてそれぞれの国によって

苗字の有る国
苗字が無い国
一定以上の身分が無いと苗字を名乗れない国

苗字が先にくる国、名前が先にくる国‥

バラバラでした


そしてウラシオン連合国が結成され

世界平和化50ヶ条が打ち出される


『第11条 文化の統一』

各、土地ところにおける伝統、行事、文化はそのままに
世界中で一つの文化を共有しよう

というものが有りました

その中で最重要課題とされたのが『言語の統一』

つまり『ウラシオン連合国標準語』の確立です


それに伴いもう一つ統一されたのが名前と苗字

それぞれの土地ところの発音では無く

標準語の発音での名前

例えばこのブログにも出てきたワイルドマスターことツェーラボロさん


あの方の一族は元々サバロイという場所の出身ですが

サバロイは世界中でも一番発音が複雑な土地

ツェーラボロさんでも、標準語によって誰でも言えるような名前ですが

元の発音で言うと、とても文字には出来ないような複雑な発音

強引に文字にするなら


ヘッツウェイエーゥラブルォオ


最初の「ヘッ」は口に出すか出さないかくらい

「え」の口の形から息を小さく瞬時に吐き出すように発音する


サバロイもまたかなりややこしいとか

と、話は脱線しましたが


要するにそれがキッカケで

全ての人が苗字を持つように成りました

なのでこのブログの登場人物の殆どの人が苗字を持っています



とは言え

それともただそこまで書いてないだけ?


実はそれも少し違うのです



例えばこっちの世界では

仕事するにも名前が無いと働けない

病院行くにも名前は必要

何をするにも名前は重要です


ですが、α界域では戸籍なんてものが有りません

名前一つに対して一つの権利ではなく

一人に対して一つの権利です



α界域ではこっちの世界ほど名前に重要な役割は無いのです




例えばこっちの世界の人でも、自己紹介をするとき

「俺は弓坂。よろしく!」
と、苗字で言う人

「僕は弓坂亜利人です。」
と、フルネームで言う人

「俺、亜利人っていうんだ!」
と、名前で言う人


様々です

それでも最終的にはフルネームを聞きます

苗字で言えば「名前は?」と聞くし
名前で言えば「苗字は?」と聞きますよね



でも向こうの世界ではフルネームを知りたい人など居ません

それはつまり


「俺はシェンスパーグ。よろしく!」
と、苗字で自己紹介されればその人の名前はシェンスパーグであり

「私はレシル・ヤスカです。」
と、フルネームで自己紹介されればその人の名前はレシル・ヤスカであり

「俺、ハーシェイルって言うんだ!」
と、名前で自己紹介されればその人の名前はハーシェイルになる


それがこのブログの登場人物で苗字が有る人と無い人で分かれている原因です






因みに僕は向こうでは

ユミサカ・アリト

で通っています(仲間内で呼び合う時はアリトですが)

本来α界域では苗字の前に名前がくるようになっています

しかし、僕の場合はβ界域の出身です

α界域以外の出身の人はその地に従った名前で通れます


例えば呪術使いのスレイドレイ

この男もα界域出身では有りません

γ界域の(確認されている範囲内では)数少ない原住民の一族

この一族は苗字がないので

スレイドレイにも苗字は有りません


以上です





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腐れ縁

何やら基地は慌ただしく

本来ならもっと早く手続きは終わってた筈なんですが

すっかり日が暮れてしまったので

今日はオルフィーダの村に一泊して

明日ゴントラーザに帰ります


あの男と一緒に





あの男とは

腐れ縁、ハーシェイル

同じ日に徴兵されて、たまたま同じ部署に配属されてました


ハーシェイルとは本当に古く長い付き合いだ






え~、ここで初めに言っておきますが

このα界域と地球との一年は同じである

その理由は












たまたまです




いや、ちが…ブログの都合上とかじゃ有りません

一時間の長さも、一日の長さも、一年の長さも

全く一緒


いやぁそんな偶然あるんですね~



え?そんな事有り得ないですって?








有るんです!


はい





話は戻りますが



α界域では3歳から人生が始まるとされ

3歳になると

生命に魂を宿す神、九大聖神の一つ、マダーラ神を奉る教会で

神への拝謁や生誕を祝う式に参加する


特にどこの教会という決まりはなく

誕生日から何日という規定もなく


3歳のうちに任意の教会で我が子を祝って貰うのである


ハーシェイル曰く

親に連れられ、俺がその式に行った時

同じ日、同じ教会で俺たちは会ったらしい

俺に足を踏まれて泣いていたとか


よく覚えてるなそんな事…



α界域では9歳から学校に通う

小学校、中学校、高校、大学
ではなく

初等学校(9,10,11,12)、中等学校(13,14、15)、高等学校(16,17,18、19歳)

こっちの世界では6,7歳から近辺の子供が同じ学校に通うが

α界域ではその頃から目指すものを決め、それを学ぶ学校に行く


商売したいなら商人学校
教師や学者を目指すなら教育学校
職人になるなら工芸学校



勿論、やってみて向いてないと気付く事もよく有る

そういう子は途中からでも違う学校に行く

メリットとしては小さい頃から徹底して学ぶからこっちの世界と年齢で比較して熟練度が違う
デメリットは、自分に合った道が見つけられなかった者には厳しいシステムであること

最近では、何を目指すか見つけられない子供の為の適正職業を見つける学校も有るらしい



因みに俺は日本にも国籍を持っていたので、こっちの学校も両立していたが

こっちの学校は登校拒否という事にして

ほとんど行ってない


ちょっと脱線しましたが…



俺はFEを目指していたし、剣士になりたかったので剣術学校へ行った

そこで一番印象に残ったのが

女の子みたいな顔立ちだが

右目の下に火傷のようなアザがある男


最初はそのアザが怖くて避けていたが、一番最初に友達になったのがその男だった


それがハーシェイル


剣術初等学校では俺もハーシェイルも劣等生だった

逆にその学校で一二を争う強さを見せていたのが


ベルザール一刀流剣術修練所の次男、シェンスパーグと

「動けるデブ」身体能力ダントツNo.1のヴォーリーンだった



特にシェンスパーグは元々才能も有り

キリッとしたイケメンで背も高い

勉強も出来て

誰にでも優しい

圧倒的勝ち組感を漂わせる男だった

他の学校からもファンが出来るほどモテていた



俺達落ちこぼれ組には本当に眩しい存在だった

ただ、俺も落ちこぼれ組だったけど

ハーシェイルは…もう救いようが無かった

途中、先生の勧めも有り

あまりにも不向きと判断されティンセレロ派教会が運営している宣教師学校へ転校していった


その後連絡を取り合う事もなく

お互いどうしてるかも分からない日々がずっと続いた

もう会う事もないのかも

寂しくも思った


そして4年間が過ぎて

中等学校への進学が決まった

初等学校から中等学校へ進学する前に戦闘関連の学校では

他の学校の生徒とランダムで5,6人のパーティーを組み

軽い試験が行われる


合格すればいいとか失格してはいけないってのは無く

中等学校の先生が新しく迎えるそれぞれの生徒の性格や実力を図る為の試験だった

いよいよ自分のパーティーの顔合わせ

そこに居たのが

何故か神言師となっていたハーシェイルがいた


その試験では多くの生徒が自分の実力を誇示したいが為に

チームワークを欠き

凡ミス連発で失格になる


しかし、俺とハーシェイルは旧友の仲なので言うまでもなく

運が良いのか悪いのか

あまり自信の無い人ばかりだったので

皆が一丸となって協力出来た

しかもハーシェイルには神言師が向いていたらしく

かなり凄かったのを覚えている


そして俺たちはハーシェイルをリーダーとして

適材適所の役割分担をするチームを形成し

皆で協力出来たお陰で合格となった


それからハーシェイルとは学校は違えど連絡を取り合うようになった





中等学校に進学する頃には

劣等生だった俺はもう居なかった


初等部終盤から中等部進学の頃にかけて

それまでチビの方だった俺は一気に身長が伸びて

背が高い方に数えられるほどだった


いくつかの剣術初等学校生徒が合流して

同じ中等学校に行くが

中等部からしか俺を知らない同級生達は

俺がチビだったと言っても信じてくれない…


そして剣術

シェンスパーグやヴォーリーンに引けを取らないほど剣術の腕も伸びて

中等部2年には


シェンスパーグ
ヴォーリーン
ユミサカ・アリト
サイトナー(別の初等部生徒)


この4人で(こっちの世界で言う)四天王とまで言われていた


中等部を卒業すると

そのまま剣術学校の高等部に上がるか

他の学校に転校するかで分かれる事が多い

ヴォーリーンは知らないけど(キライだったから)

サイトナーは地方守備隊に入隊するのが夢だったらしい

そういう人たちはそのまま剣術学校


俺やシェンスパーグはFEとなることを目標としていたので

冒険家の学校に転校する

ただ、シェンスパーグは親族の関係でちょっと遠い学校に行った


俺はゴントラーザ市内の学校だった

勿論初等部の頃からずっとこの学校に居る者が半数以上

俺とは逆に中等部まで冒険家学校にいて、卒業して他の学校に行く者も居る

この冒険家学校から俺が通っていた学校の高等部に転校した男が一人

それがバルワグだった

軍事学校からの転入生レシル・ヤスカという女剣士もかなり強かったらしく

俺達が抜けた後


ヴォーリーン
サイトナー
バルワグ
レシル・ヤスカ


この4人が新たな四天王となったらしい

このブログには出てこないけど中等部時代の親友が教えてくれた


冒険家学校にはいくつかの学科がある

大きな学校だったのでかなり細かく分けられていて

俺は剣術学科に入り学科最強と呼ばれていた


そして驚く事に

神言師学科で一番注目されていたのが


ハーシェイルだった

偶然またまた同じ学校に通う事となった


いつも偶然一緒にいた

一時離れてもまた偶然一緒にいる

それがハーシェイルだった





卒業後俺達は同じギルドに行く事に

シェンスパーグもバルワグも一緒に来ないかと誘い

そこで同じ年齢の槍使いジェネフィオスと呪術使いスレイドレイに出会い、意気投合


いつしかこの6人でパーティーを組むようになった

ジェネフィオスも学生時代は学校でトップクラスの実力を持っていた

スレイドレイは中等学校を卒業後

このギルドのCランク呪術使いに弟子入りしてアシスタントとして既に実戦を経験していた

言わば有望と言われたメンバーで組まれたパーティーだった


初等部の同級生で同じギルドに入った奴は他に数人知っている

そのうちの一人は劣等生だった俺をいつもバカにしていた

お前なんかFEにはなれねぇとまで言っていた男は

今1番下のJランクからどうにかHランクに上がったんだそうな

俺達は4人がFランク

俺とシェンスパーグはEランク


まあその男は標準レベルと言えるだろう

俺達は特別に早い

優秀組6人がチームワークバッチリのパーティー組めば弱いはずがない


因みにこの6人中でも異彩を放っているのはやはりシェンスパーグだった


Eランクに上がったのもこの男が一番早かった

Dランクにも既に片手の指が掛かろうとしていると本人は言う

他の5人も置いていかれないよう必死だ

それもまた昇格を早くする要因の一つだ


ハーシェイルは宣教師の学校に行ったのに何故か神言師になっていた

聞いた話によると

やはりFEの夢を諦められずにいた時

その学校の先生が神言師にならなれるのではないかと

同じ系列の神言師学校に話を付けてくれて

神言師学校の先生に会ってみたところ

右目の下のアザを見て

間違いなく火神ティンサーの印だと言われてその道に進んでみたら

予想以上に出来ることを知ったらしい(ただし、修業は死ぬほど辛かったとか)




これが俺とハーシェイル
そしていつものパーティーメンバーの出会いです






話はオルフィーダに戻り

基地から村に移動して適当に宿を見つけ

一泊してから帰ります




生きて帰れそうで良かった





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二度目の出撃を終えて

昨日は二度目の出撃が出たのですが

幾度にも渡る連合国軍の攻撃に耐えられなかったらしく


とうとうサレア教団の

オルフィーダ防御基地への攻撃拠点である

オルファン渓谷野営地を直接攻撃する事が出来ました


オルフィーダ基地の指揮官ドナルド・クラッパー

その部下である俺の所属する部隊長もやはり出来る人だった


かなりの大打撃を与え

撤退命令から基地に到着後


支援兵への解散許可が出ました





支援兵の中には

連合国軍正規兵を目指す者も多い


支援兵には四段階の階級

三等支援兵から特等支援兵が有り


一等兵から昇格すると通常は正規兵になるけど

勿論中には正規兵になるつもりなんて無い人もいる


なので実質は三段階だが、正規兵への昇格を拒否する人がそのまま特等支援兵になる


俺は今回で3度目の徴兵
一度目は一年間も支援兵として戦場に立ち

しかも運良く、三回とも指揮官が良かったので

その度に昇格して、今は一等でして

今回また昇格すると思われるけど…


勿論正規兵になるつもりはない




解散許可後も基地に残る人数も多かったので

再編成があるらしいが


俺はもう帰るから関係ない





と言っても、すぐ帰れるわけではなく

解散から帰還までの手続きやら報酬の手続きやらでメンドくさい事盛りだくさん

明日まで基地で過ごします



明日はあいつと一緒にゴントラーザへ帰る予定です


あいつとは誰か

それはまた次回





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終わった

とりあえずうちの部隊に撤退命令が出ました



今回の攻撃では

結構な結果を出せたみたい


これもひとえに俺の活躍のお陰





ではないみたい


この「オルフィーダ防御基地」の指揮官がかなりの凄腕で知れれている




ウラシオン連合国軍とは


第一ウォレアン軍

第二ウォレアン軍

ゴゼス軍

ガムンレーダー軍

ベイクウェル軍


この5つの軍隊で形成され

司令官の名前がその軍隊の名前になる


通常一つの軍隊に一人の司令官がいるのだが



ウォレアン=レオフォルード・ペルモガーナ

この、名前からして上流階級生まれの
(フォルードとは連合国内では、それなりの地位が無ければ使えない名前の一つ。日本で言えば「伊勢守」など「守」のようなもの)

この男だけは異例で

二つの軍を統括している


かなり出来る男で

まだ40代半ばにして軍司令官にまで登り


連合国軍最高位
統合指令本部の次期本部総長とまで言われている



この男の配下もそれはそれは優秀な人材で揃えられている


そのうちの一人
ドナルド・クラッパー

この人がここの基地の指揮官

この人も俺と同じく地球の出身らしい
確かにウラシオンの名前よりも西洋人っぽい名前
どこの国の人かは知らない



このドナルド部隊長の命令の下



明日もまた明日も攻撃命令が出ると思います






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続く戦争

世界平和50ヶ条により

国を挙げての戦いは無くなった

にも関わらず

何故今この世界に戦場があるのか


それは地球で言う

テロのようなもの


この世界ではそれをネガティブと呼んでいる


ネガティブと言ってもいくつもの勢力に分かれていて

今政府が一番問題視しているのが





エミューガの勢力

神族でも魔族でも無い

勿論人間でも無い


かなり強力な魔力(?…魔力とも少し違う奇怪な力)を操る

そんな勢力が今ウラシオンの世界を侵食している





他にも
サレア教団、大陸浄化主義提唱団、レグーンの勢力他



サレア教団も元々かなりの勢力が有り

エミューガともほぼ拮抗している


それぞれの存続を守る為に

力を持たないその他のネガティブ勢力は

この二大勢力の傘下となる事で力を得ている


大陸浄化主義提唱団はエミューガの配下となり

レグーンの勢力はサレア教団に従属している


エミューガ、サレア教団

そして連合国軍


この三つ巴の戦いが今の戦場を生んでいる





今は支援兵として徴兵され

サンビューロ地方はオルフィーダに来ている

オルフィーダは見た目はどこにでも有るような小さな村


しかし、連合国にとって重要な防御地点



この世界を護る為の結界塔が

世界に12ヶ所有る


更にこの結界塔を防御する為の防御基地が

一つの塔に6ヶ所有る


オルフィーダの村より少し離れた砂漠の丘に

その防御基地が有る


村人もほとんどがその関係者



今そのオルフィーダ防御基地に派遣されている


サレア教団によるこの結界塔への攻撃が熾烈を極めている

何故突然このように攻撃を強めて来たのか


支援兵の俺にそんな情報なんて届く訳もないけど

とにかく守らなければいけない事は確か






ピリピリした空気がこの基地を包んでいます


数時間後には出撃命令が出ます



生きて返ってこれなかったら



ゴメンなさい









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妄想では無いという設定は置いといて

随分久しぶりの更新となってしまいました

ご愛読下さる皆様方(誰?)

大変申し訳ありません!




何だかちょっととあるゲームにはまったりして

放置が続いてしまいました。



また(多分)再開します




話の内容から、今はサンビューロ地方に滞在していて

こんだけ日が空いてしまうと

一体何ヶ月そこに居たんだ!

って事になってしまうので


リアルの時間は関係無くこれからは話を進めて行きます。

きっとまたこんな日が来るから(キッパリ)


ということで

サンビューロ滞在二日目より




スタートです






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