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出発前に祝祭

採集の仕事が有って

早く行かなきゃならんのですが

今日は


連合国中がお祝いの日

王家にとって大変めでたい日




約2万年前

イノレリアン先導の元

ウラシオン連合国が建国されイノレリアンの国王ヴァレルは

ウラシオン連合国初代国王に就任された


そして今からちょうど3600年前のこと


時の連合国宮内省大臣ローロウェンが一つの問題を提訴しました

提訴の内容は



「国王って…国王か?」



国王の呼び名であれば

それは「ウラシオン連合国の王」

といった扱いになってしまう


しかし、国王は連合国の王では無い

世界中の人物の頂点に立たれるお方

国なんて一固まりの長ではなく

全ての人類の長である


ただ、それは政府の勝手な決定であり

こっちの世界の人にしてみれば

「お前なんかの下に付いた覚えはねえ!」

と不服を言いたくはなるでしょうけど…


それでも王の立ち位置はそうなります

それを「国王」と呼ぶのはおかしいのではないか!



なんで今更?

って思いますけどね

国王と呼ばれるようになって2万年近くたったそのタイミングで何故そこに目を付けたのか詳しくは知りませんが

それ以来国王の呼び名がかわりました





ケリオネフューラ




これを日本語に訳す…


ことが出来るのか?

ケリオとは神に選ばれた尊大な人物を指す言葉




人王?

軽いな…

尊大人王?

ダサい…

神選王?


聖王?

でいっか
なんか聞いた事あるけど


ということで日本語に訳すと聖王となります


そうして当時の国王だったヤオが初代聖王となりました


初代ヤオ聖王陛下から始まり

現在は

第78代イドマノ聖王陛下(64歳)


このイドマノ聖王

王位継承の折には大変なご苦労をされた方

イドマノ様は生まれつき病を持つお方



神言師でも呪術使いでも怪我や病を治す術は持っている

しかし、生まれついて持った病や慢性の病を治癒能力によって治す事は九大聖神の教えに反している


生まれつきの病気や慢性の病を人間の手で治す事は運命に抗う事を意味する

即ち、神を冒涜する行為に値する

なのでどんなに優れた術師でもそれは出来ない


そんな病弱な人が王になれるのか


王位は代々御長男が基本的には受け継がれます

御長男でありながらも、病人だったイドマノ様が王位を受け継ぐ事を不安視する人も少なくなかったらしい


とはいえ、過去歴代の王を見ても病気の身でありながら王位に就かれた方も皆無ではない

最終的には伝統に則って、34歳でイドマノ様が王位継承されました


聖王の制度を嫌う

日本で言う左翼もいる


左翼に言わせれば

「あんな病気持ちが自分の上に立つなんて納得いかない」

などと誹謗中傷する意見も多かった


それでも陛下は毅然として日々の公務につかれた

そして、ある祝典パレードの最中

反対派がこともあろうに観覧している陛下に向かって石を投げつけた


本人曰く

決してぶつける気は無かった

これは間違いなく本心だと思われます

首都ヴァレロン他一部の地域の諺で、人に対して反対意見する時などに

「小石を投げつける」

と言います

その諺に例えて、自分の反対する行事などに自分は反対だとアピールする時は石を投げる人がたまにいますが、そんなに滅多にやられる事でも無い

こっちの世界で言えばボイコットに近い感覚か


これは有る軍の記念行事であり、聖王に捧げる重要なパレード

世界レベルのことなので反対派は石を投げ込みました


石を投げられ、時々罵声を浴びせられながらも辛い表情は一切せず、常に観覧席やパレードに対して笑顔を向けておられた

…が

そのうちの一つが陛下のこめかみに当たってしまい、陛下は出血

男は取り押さえられ、すぐに陛下の手当に王族専任の神言師による外傷の治癒が始まろうとしたが

陛下はそれを制止され

こめかみの血はご自分で拭われ

パレードを続けるように従事に促された


そして、心配して見守る国民に対し、何ごとも無かったかのように笑顔で手を振られた


その尊大たる態度に感銘を受けたのか

それ以来反対派の声も徐々に静まるようになったのである

当時のそれを知る人々は、その時の陛下の様子を語っては涙を流す


俺が生まれて物心付いた頃には反対派の声は聞いた事もないほどになっていた





そして話は戻りますが

今日は王家にとって大変めでたい日


今日は陛下の孫であり

セフィラノス皇太子殿下の御長男

ラオマニ王子が3歳の誕生日を迎えました


以前にも書きましたが、この世界では3歳から人生が始まるとされ

マダーラ神への拝謁を祝う式に参加しますが


王族の方は3歳の誕生日に由緒有るナヴァローニ神殿で式が行われ

世界中が祝います


今日はその式典の日

しかし、それだけではなく、今年は色んなお祝い事が重なっている


お気づきの方もいるかもしれませんが

今の話をまとめると、今年は



聖王への名称改正から3600年記念の年であり

第78代イドマノ聖王陛下御即位30周年

そしてラオマニ王子のマダーラ神拝謁式


更に順当に王位が継がれた場合、ラオマニ王子は80代目聖王となる


これだけの数字が揃うのも偶然ではないのだろう

王室の歴史上にて

天災による一部地域の国民の飢饉を救う政策を呼び掛けられ

多くの命を救われ「英雄」と慕われた王族出身の政治家が50年前に他界された


九大聖神の現教皇により

ラオマニ王子はその英雄の生まれ変わりだと、マダーラ神よりお告げが有ったとされる



国民は喜んだ

その英雄が生まれ変わり、今度は聖王を受け継がれる身として帰って来られた


そんな目出度い事だらけのこの日に誰がワザワザα界域から離れるか





出発は明日に変更!






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